VR・AR開発におすすめのPCとは?推奨スペックなどを解説【Unity/UE5】
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この記事ではVR・AR開発できるおすすめのPCをご紹介します。
VR・AR開発初心者の中で、
VR・AR開発したいけど、どのスペックのPCを買えばいいか分からない。
VR・AR開発におすすめのPCってあるの?
デスクトップとノートそれぞれのおすすめPCを知りたい。
と悩んでいる方がいるはずです。
今回はそんな人々に向けてVR・AR開発で推奨されているPCのスペックと、それを満たすおすすめPCをご紹介します。※紹介するのは「Windowsノート」「Windowsデスクトップ」「Macノート」「Macデスクトップ」の4種類
最終的にはAR・VR開発に必要なPCのスペックを知り、スペックを満たすPCを購入するところまで行いましょう。
開発経験のある筆者が自身の経験をもとにご紹介。
開発時に困ったこと、あって助かった性能などを実体験に基づいて解説しています。
本記事で分かること
・VR・AR開発の前提知識(VR・AR開発ソフト、必要な機能)
・VR・AR開発の推奨PCスペック
・VR・AR開発におすすめなPCの紹介(Windows、Mac、デスクトップ、ノート)
※リンクを押すと対象の項目までスキップします。
上記のことが分かります。
ではどうぞ。
VR・AR開発の前提知識
VR・AR開発を行うに当たり必要な前提知識を紹介します。開発PCを選ぶに当たり重要な知識になりますので是非ご確認ください。
VR・AR開発に必要な機能
VR・AR開発に用いられるソフトウェア
VR開発は画像認識処理(GPU)が重要
VRは「Virtual Reality」の略称で、「人工現実感」や「仮想現実」を意味します。
コンピュータではその「仮想現実」を作り出すために、大量の画像データを重ね合わせます。ミリ秒単位で何百枚もの画像データを読み込み、書き込み処理します。
そのためGPUの性能が高いPCである必要があります。GPUの性能が高いと画像処理が早くなり、複雑なVR空間でもサクサク動作します。
VR開発には画像処理速度が重要。
そのためPCのGPUの性能を意識する必要があります。
GPUは行列演算に特化した処理演算装置。
3Dモデルや画像処理を高速に計算するためのもの。
GPUの性能が低いと、画質が荒くなったり、色彩が鈍くなってしまう。
AR開発はマルチスレッド処理(CPU)が重要
ARは「Augmented Reality」の略称で、「拡張現実」を意味します。
スマホゲーム「ポケモン GO」に活用されている技術。と言えばイメージしやすいでしょうか。
このARは現実の映像を取り込みつつ仮想空間を再現するので、並列処理の速度がとても大切です。高い並列処理(マルチスレッド)が無いと処理が重くなり、AR開発に支障をきたします。
この並列処理の速度を高めるためには並列処理を司るCPUの性能が高いPCを購入する必要があります。
AR開発には高性能な並列処理が必要。
そのためCPUが高性能なPCを購入する必要があります。
CPUは並列処理をする際の処理能力を表します。
例えば、ゲーム開発しながらWebブラウザを立ち上げたり、Youtubeを流したり。
などパソコンで複数の動作を行う時に重要になります。※要はマルチタスク力ですね。
CPUの性能が高いと複数ウインドウでもサクサク開発できます。
VR・AR開発に利用されるソフトはUnityとUnreal Engine
VR・AR開発に利用されるソフトは主に「Unity」と「Unreal Engine」です。
Unityはゲーム開発エンジン
Unityはユニティ・テクノロジーズ社が提供する、ゲーム開発プラットフォームです。
ポケモンGOやAmong Usなどの超有名ゲームの開発エンジンとして知られており、スマホゲームからPCゲーム、Switchなどのテレビゲームまで幅広いゲームがUnityから開発されています。
Unityはゲーム開発ソフトでありますが、高い3Dモデリング性能を活かしてVR・AR開発にも応用されています。
- リアルタイム3Dグラフィック
- モデル設計・モデル構築機能
- 仮想空間の再現
などVR・AR開発に役立つ機能が含まれているから、UnityはVR・AR開発に利用されています。
Unreal Engineはゲーム開発エンジン
Unreal Engineは3Dゲーム開発エンジンです。
「Fortnite.」や「ドラゴンクエストⅫ」の開発エンジンとして有名です。3Dゲーム制作に特化しているからVRやARの開発にも応用されています。
Unreal Engineは3D空間の構築・再現が得意なので、Unityと並んでVR・AR開発に採用されています。
VR・AR開発では主に「Unity」と「UnrealEngine」を使用することになります。
そのためこの二つのソフトを十分に動かせるスペックが必要です。
VR・AR開発に必要なPCのスペック
この章ではVR・AR開発に必要なPCのスペックをご紹介します。
「Unity」と「UnrealEngine」公式が推奨しているPCスペックや、筆者が開発を通じて必要と感じたスペックなどを解説します。
Unity公式の推奨スペック
下記Unity公式が推奨しているPCスペックになります。
項目 | 内容 |
---|---|
OS | Windows 7 (SP1+),10,11 64 ビット版のみ。 |
CPU ※マルチタスクの速さ | SSE2 命令セットをサポートする X64 アーキテクチャ |
GPU (Graphics API) | DX10、DX11、DX12 対応のGPU |
※Windows PCの推奨スペックのみ掲載しています。Mac OSの推奨スペックを知りたい方はこちらを参照
難しい言葉が並んでいますが、2020年以降に発売されているPCなら、上記スペックをすべて満たしています。そのため特段スペックや性能を気にしなくてもUnityで開発可能です。
Unreal Engine公式の推奨スペック
下記Unreal Engine公式が推奨しているPCスペックになります。
項目 | 内容 |
---|---|
OS | Windows 10 64-bit |
CPU ※マルチタスクの速さ | Quad-core Intel または AMD、2.5 GHz 以上 |
メモリ | 8 GB RAM以上 |
グラフィックカード(GPU) | DirectX 11 または DirectX 12 対応のグラフィック カード |
ストレージ | SSDが推奨 |
これまたUnityと同じ難しいものが掛かれていますが、「メモリの8GB」と「ストレージのSSD」を意識すれば大丈夫です。
メモリはPCの処理性能に大きく関わっていて、大きければ大きいほどサクサクパソコンが動作します。
ストレージには主にHDDとSSDがあります。SSDの方がデータの書き込みと読み込みが早いのでパソコンを購入するときはSSDがおすすめです。
WindowsとMacの上記スペックはあくまでも「必要最低限のスペック」。
PCは動きますが、とても重く、動作がカクカクします。
Unityエンジニア(筆者)の推奨スペック
先ほど紹介したのは公式が推奨する「必要最低限の」スペックでした。
公式が推奨しているスペックはあくまで、「必要最低限のシステム要件」です。これを真に受けて、推奨するのと同じスペックのPCを買うと、動作が重すぎて開発に支障が出ます。
実際に筆者は開発に支障が出ました。
動作が重すぎてPCをたたき割りたくなりました。
VR開発をサクサク行うためには、推奨スペック以上のPCが必要。
実際に筆者がUnity開発の経験を通じて必要と思ったPCのスペックをご紹介します。
項目 | 内容 |
---|---|
OS | iosアプリを開発するなら→MacOS それ以外なら→WindowsOS |
CPU | Mac→8コア以上 Windows→Core i7以上 |
GPU | GeForce系 |
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | 512GB以上(SSD推奨) |
上記スペックを満たす機能が最低限必要です。※黒太字部分は特にVR・AR開発に重要
OSは目的に応じて選ぶ
ioSアプリを開発したいのであれば、MacOS一択。※MacOSじゃないとiosアプリが開発できないから。
それ以外なら、Windowsです。※windowsはコスパが良いし、シェアの数がMacの3倍ほどあるので、ネット上にノウハウや知見が多いから。
GPUはGeForce系を選ぶ
GeForceはパソコンのグラフィック処理能力を飛躍的にアップすることができるGPUです。
このGeForceを使用すれば高画質な画像でも高速に処理でき、綺麗なVR・AR空間を再現できます。
そのためVRのPCを購入する際はGeForce系を検討してください。
ストレージはSSDを選ぶ
ストレージはSSDがおすすめです。
SSDのストレージはデータのアクセス、読み込み、書き込みが早く、データの操作が早いです。
SSDのストレージを使えば
- VR開発中に保存したら動作が止まって保存できなかった。
- データの読み込みが遅すぎて開発が進まない。
ということが発生しにくいのでストレージはSSDを選びましょう。
VR・AR開発におすすめのPC
上記必要なスペックを元に、ゲーム開発者の筆者がVR・AR開発におすすめのPCを紹介します。気になるPCがあればご購入を検討してみてください。
Windows デスクトップPC「mouse G-Tune」
WindowsデスクトップPCのおすすめは「mouse G-Tune」DGI7G60B1SIW1AZです。
詳しいスペックはこちら。
項目 | 内容 |
---|---|
PC名 | mouse G-Tune ※型番:DGI7G60B1SIW1AZ |
OS | Windows 11 |
CPU | Core i7 13700F |
GPU | NVIDIA |
メモリ(RAM) | 16GB DDR5 5200MHz |
ストレージ | 500 GB(SSD) |
G-TuneはmouseのゲーミングPC中でも人気のシリーズです。
mouseのPCはBTOパソコンなので購入後にスペックを増設できるため、VR開発で動作が重くなっても後から増設できるので安心です。最初は最低限のスペックのmouse PCを購入して物足りなくなったらスペックを増やす。と利便性が高いのでおすすめです。
勿論G-Tuneはスペックを増設せずともサクサク動作するので大丈夫です。
- VR開発に十分のスペックと十分の画像処理。必要最低限が揃っている。
- 自由にカスタマイズできるBTOパソコンで購入後にスペックを増設できる
- mouseのコンピューターは国内生産だから故障した時の対応がスピーディー
- スペックが必要最低限なので2,3年後に急激に動作が重くなる可能性がある。
- 増設前提なので他のPCと比べて若干スペックが低い。
Windows ノートPC「Razer Blade 17」
WindowsノートPCのおすすめは「Razer Blade 15」RZ09-0485ZJD3-R3J1です。
詳しいスペックはこちら。
項目 | 内容 |
---|---|
PC名 | Razer Blade 15 型番:RZ09-0485ZJD3-R3J1 |
OS | Windows 11 Home – 64 ビット |
CPU | 16 GB DDR5 4800MHz デュアルチャンネル メモリー (スロット式) |
GPU | GeForce RTX 4070 |
メモリ(RAM) | Core i7 |
ストレージ | 1TB SSD |
Razer Blade 15はゲーミング用のPCですが、VR開発にもおすすめ。
GPUが「GeForce系」でグラフィックがとても綺麗だからです。
VR・AR開発は他のアプリ開発やゲーム開発と比べてグラフィックがとても重要。グラフィックが汚いとそれだけで評価が落ちてしまうからです。
その点、Razer Blade 15はゲーミングPCに使用されたり、ゲーム配信に採用される程グラフィックが綺麗です。
またそれだけではなく、並列処理ができるデュアルコアも搭載されているので、動作が重くなりがちなVR・AR開発でもサクサク動くので、スペックも十分です。
・高いグラフィック処理と高画質。VRやARの世界を鮮やかに再現できる。
・3DゲームのゲーミングPCに採用される程の処理速度。
・画面サイズが 15.6インチと大きく、広い画面でVR・AR開発できる
・高スペックな分値段が高額
MacデスクトップPC「iMac Retina 5K 27インチ」
MacデスクトップPCのおすすめは「iMac Retina 5K」です。
詳しいスペックはこちら。
項目 | 内容 |
---|---|
PC名 | iMac Retina 5K 27インチ |
OS | Apple(アップル) |
CPU | Intel Core i7 |
GPU | Radeon |
メモリ(RAM) | 8GB |
ストレージ | 1TB(SSD) |
「iMac Retina 5K」は5K解像度のRetinaディスプレイを採用しているから、高画質、高解像度のディスプレイ。
VRやAR開発する時に、高画質だから細部までグラフィックを調整できます。
もちろん負荷のかかるグラフィック処理やプログラム処理を高速でできるので、ZoomやYouTubeなどを裏で動かしながらでもサクサク動きます。動作が重くなりがちなVR開発でも安心です。
またMacの中でもノートPCと比べて値段がお手頃なのでおすすめです。
- 5K解像度のRetinaディスプレイを採用しており、高いグラフィック。
- ストレージがSSD:1TBなのでデータの保存と読み込みが高速。
- デスクトップなので出先で作業できない。
Mac ノートPC「Apple 2023 MacBook Pro M2 Max」
MacノートPCのおすすめは「Apple 2023 MacBook Pro 16インチ」です。
詳しいスペックはこちら。
項目 | 内容 |
---|---|
PC名 | Apple 2023 MacBook Pro 16インチ |
OS | Mac OS |
CPU | 12コアCPU(Apple M2 Max) |
GPU | 19コアGPU※Apple |
メモリ(RAM) | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
MacBook ProはMacの中でも高性能のノートPCです。
MacBook Proを購入しておけば、処理速度はMacの中でも随一ですし、グラフィックもとても綺麗で安心です。
またMacBook Proは16インチと大きいディスプレイでも重さが 2.0 kg前後と軽く持ち運びも楽です。そのため外出時の作業に意欲が湧きます(笑)
MacBook Pro特有の値段の高さがネックですが、その分VR開発に十分のスペックを持っています。
・16インチと画面が広くゲーム開発がしやすい。
・MacのトラックパッドがUnreal Engine 5と相性が良く、作業しやすい。
・マウスを使わなくても作業ができる。
・Macならではの値段の高さ。
VR・AR開発におすすめのPCまとめ
以上で説明は終わりです。
下記VR・AR開発におすすめのスペック。
項目 | 内容 |
---|---|
OS | iosアプリを開発するなら→MacOS それ以外なら→WindowsOS |
CPU | Mac→8コア以上 Windows→Core i7以上 |
GPU | GeForce系 |
メモリ(RAM) ※PCの処理速度 | 16GB以上 |
ストレージ ※データ容量の大きさ | 512GB以上 |
今回おすすめしたPCが以下の通りです。
項目 | PC名 |
---|---|
WindowデスクトップPC | mouse G-Tune ※型番:DGI7G60B1SIW1AZ |
WindowノートPC | Razer Blade 15 型番:RZ09-0485ZJD3-R3J1 |
MacデスクトップPC | iMac Retina 5K 27インチ |
MacノートPC | Apple 2023 MacBook Pro 16インチ |