Unityのゲーム開発に必要なPCのスペックとは?【推奨スペックを解説】
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この記事ではUnityでのゲーム開発に必要なPCのスペックを解説します。
ゲーム開発者の中で、
Unityでゲームを作ってるけど、動作が重すぎて開発が進まない。
Unityでゲーム開発したいけど、どのスペックのPCを買えばいいか分からない。
と悩んでいる方がいるはず。
そんな方々に向けてUnity開発で必要なPCのスペックと、それを満たすおすすめPCをご紹介します。
この記事を読んで最終的にはUnityゲーム開発に必要なスペックを知り、スペックを満たすPCを探してみましょう。
Unityでのゲーム開発経験のある筆者が自身の経験をもとにご紹介。
開発時に困ったこと、あって助かった性能などを実体験に基づいて解説しています。
本記事で分かること
・Unity公式が推奨しているPCのスペック
・Unityゲーム開発者(筆者)が経験を通じて推奨するPCのスペック
・Unityゲーム開発におすすめなPCの紹介
※このリンクを押すと項目までスキップします。
上記のことが分かります。
下記でUnityゲーム開発におすすめのPCを紹介しています。興味のある方は合わせてご確認ください。
⇒Unityゲーム開発におすすめのPC5選(Mac,Windows,ノート、デスクトップそれぞれ紹介)
ではどうぞ。
Unity公式のPCの推奨スペック
まず初めに、Unity公式サイトが唱えている、Unity開発における「必要最低限」のPCスペックをご紹介します
項目 | 推奨スペック |
---|---|
OS | Windows 7 (SP1+),10,11 64 ビット版のみ。 |
CPU ※マルチタスクの速さ | SSE2 命令セットをサポートする X64 アーキテクチャ ※2020年代に発売されているPCなら 基本入っている。 |
GPU (Graphics API) | 重視する必要なし ※ゲーム開発する人は絶対重視 |
※この表は動作環境「Unity 2021 LTS ver」でのPC推奨スペック
上の表は「Unity公式が推奨するPCのスペック」になります。
聞き慣れない言葉が多いと思いますので、下記で解説します。
推奨されているOSのスペック
現在(2023年時点)で発売しているPCは、WindowsとmacOS含めすべて、上記表のOSスペックを満たしています。
そのため、今後PCを購入する予定の人はOSに関してそこまで気にする必要はないです。
既にPCをお持ちの方は、OSを最新バージョンにアップデートしていれば、基本的に問題ありません。
OSの種類はWindowsもしくはmacOSのどちらかを使用することになります。
※Linuxもあるが個人的に推奨しない。
2020年以降に発売されているPCは推奨スペックを満たしています。
そこまで気にする必要はないでしょう。
推奨されているCPUのスペック
表にあるCPUの「SSE2命令セット」とは処理を同時に行うための機能です。
「SSE2命令セット」は2000年のPentium 4から採用されたもの。
「SSE2命令セット」は、基本的に2000年以降に購入されたPCなら上位互換を搭載しているので、Unity公式の推奨スペックは気にする必要はないでしょう。
2000年以降に発売されているPCは推奨スペックを満たしています。
こちらも気にしなくても良いでしょう。
CPUは並列処理をする際の処理能力を表します。
例えば、Unityでゲーム開発しながらWebブラウザを立ち上げたり、Youtubeを流したり。
などパソコンで複数の動作を行う時に重要になります。※要はマルチタスク力。
CPUの性能が高いと複数ウインドウでもサクサク開発できます。
推奨されているGPUのスペック
表のGPUスペックが「DX10、DX11、DX12 対応のGPU」と記載されています。
DX10(DirectX 10)は、2006年にリリースされたAPIの集合のこと。
GPUの必要最低限のスペックについても、現在販売されているPCなら特に問題ないです。
2006年以降に発売されているPCは推奨スペックを満たしています。
結論2020年以降に発売されたPCなら全てUnityの推奨スペックを満たしています。
GPUは行列演算に特化した処理演算装置。
3Dモデルや画像処理を高速に計算するためのもの。
Unityゲーム開発の必要最低限のPCスペック
先ほど紹介したのはUnity公式が推奨する「必要最低限の」スペックでした。
Unityが推奨しているスペックはあくまで、「必要最低限のシステム要件」です。
これを真に受けて、Unityが推奨するのと同じスペックのPCを買うと、動作が重すぎて開発に支障が出ます。
実際に筆者は開発に支障が出ました。
動作が重すぎてPCをたたき割りたくなりました。
Unityをサクサク動かすためには、Unity推奨スペック以上のPCが必要。
実際に筆者がUnity開発の経験を通じて必要と思ったPCのスペックをご紹介します。
項目 | 内容 |
---|---|
OS | iosアプリを開発するなら→MacOS それ以外なら→WindowsOS |
CPU ※マルチタスクの速さ | Mac→8コア以上 Windows→Core i7以上 |
GPU 画像処理の速さ | 基本的に何でもOK |
メモリ(RAM) ※PCの処理速度 | 16GB以上 |
ストレージ ※データ容量の大きさ | 512GB以上 |
上記のスペックは最低限必要です。
Windows OSとMacOSは用途に応じて選ぶ
OSはWindows OSとMac OSを「自分の目的」で選ぶのがおすすめです。
ioSアプリを開発したいのであれば、MacOS一択。※MacOSじゃないとiosアプリが開発できないから。
それ以外なら、Windowsです。※windowsはコスパが良いし、シェアの数がMacの3倍ほどあるので、ネット上にノウハウや知見が多いから。
▼日本のオペレーションシステム市場(2018年9~2019年9月)
出典:Desktop Operating System Market Share Worldwide|StatCounter
上記の図を見て分かるようにWindowsの方が3倍ほどシェアが多いです。
ゲーム開発の仕事で頻繁に使用するのもWindowsなので、
特段の理由がない場合はWindowsがおすすめです。
iosアプリを開発したい場合はMacOS(WindowsOSではiosアプリを開発できないから。)
それ以外の場合はWindowsOS(OSのシェアNo.1で知見やノウハウがネット上に多いから。)
CPUの推奨スペックは「Core i7以上」
CPUのスペックは「Core i7以上(8コア以上)」がおすすめです。
Unityでゲーム開発しながら、Webブラウザを立ち上げたり、Youtubeを流したり、ペイントアプリを起動したり。
複数ウィンドウで作業をするのに「Core i7以上(8コア以上)」は必須です。
以前筆者はCore i5のCPUを使っていましたが、
複数ウインドウを起動すると動作が重くなっていました。
そのため、Unityでゲーム開発をしているときは、Unityだけ起動。
みたいな感じだったので、Core i5だと作業が非常にやりにくく効率が悪かったです。
Core i5未満:開発に支障が出るレベルで動作がカクカクする。
Core i5:複数ウインドウを立ち上げていると、Unityの処理が重くなる。
Core i7:Youtubeやペイントを起動しながらでも動作がスムーズ。マルチタスクできる。※現在筆者が使っているCPU
GPUの推奨スペック(お金を稼ぐならGeForce系)
Unityで開発を行う分には、GPUのスペックはそこまで重視しなくても大丈夫です。
ただ高画質ある必要があるゲーム。
例えば、モンハンやグラセフなどのオープンワールドで尚且つ、グラフィックを重視されるゲームを開発する方は、GeForce系GPUが良いと思います。
※GeForceはパソコンのグラフィック処理能力を飛躍的にアップすることができるGPU
また、Unityアセットを開発してアセット販売で稼ぎたい人なども、GeForce系GPUが良いでしょう。
Unityで普通に開発するなら気にしなくても良し。
Unityアセットや3Dオープンワールドゲームなどを開発する場合は「GeForce系」を選ぶ。
メモリの推奨スペックは「16GB以上」
メモリは「16GB以上」がおすすめです。
筆者は以前8GBメモリのPCを使用していましたが、処理が重く、Unityゲーム開発に支障をきたしたので、8GB→16GB→32GBとメモリを乗り換えました。
32GBでようやく3Dゲームの開発でも問題なく動くようになったので、個人的には32GBがおすすめです。
8GB:ビルド実行しゲームを起動すると動作がカクカクした。※とてもストレスでした。
16GB:購入1年目はサクサク動作していたが、二年目辺りから動作が極端に重くなった。
32GB:動作がストレスなくサクサク動いた。3Dゲーム開発でも問題なかった。
ストレージの推奨スペックは「512GB以上」
ストレージ量は「512GB以上」を推奨します。
SSDはHDDよりも動作が速くソフトやプロジェクトの起動が速くなりますが、Unityのゲーム開発ではHDDでも問題ないです。
ストレージはノートPC・デスクトップPC問わず後からいくらでも増設できるので、最初は512GBで大丈夫。
ストレージは年々安くなっているので、最初は少なめで初めて後から増設。
という選択肢もとれます。
ストレージは512GBからでも大丈夫。
ノートPC・デスクトップPC問わず後からストレージの増設可能。
Unity開発者(筆者)がおすすめするPC
上記必要なスペックを元に、ゲーム開発者の筆者がPCをおすすめします。
気になるPCがあればご購入を検討してみてください。
筆者がUnityゲーム開発で使用しているPC
実際に筆者がUnityゲーム開発で使用しているPCは「Dynabook(ダイナブック)」W6GZHW7CALです。
項目 | 内容 |
---|---|
PC名 | Dynabook(ダイナブック) ※型番:W6GZHW7CAL |
OS | Windows 11 |
CPU | Core i7 |
メモリ(RAM) | 32GB |
ストレージ | 1TB(HDD) |
筆者は普段、上記スペックの「Dynabook(ダイナブック)」でUnityゲーム開発を行っています。
YouTubeを聴きながら、Webで調べながら、ゲーム開発していますが、問題なくサクサク動作しています。
スペックが高い割りに安いのでオススメです。
ただ、充電の減りが早いので、出先で5,6時間程度しか充電が持たないのがネック。
そこは一長一短ですね。
・Unityゲーム開発中でも、YouTube,Zoom,Wordなど他ソフトを使用できる。カクカクしない。
・スペックが高いわりに、他のPCに比べて値段が安い。
・日本の会社のパソコンだから、修理やサポートが迅速※海外メーカーだと修理に1,2カ月かかる。
・充電の減りが早い。出先で4,5時間しか作業できない。
・冬の乾燥している日に、ディスプレイの電源が付かないことがある。※Dynabookではよくある。
上記PCは筆者が普段ゲーム開発を行っているPC。
ゲーム開発がサクサクできる安いPCを探している方におすすめです。
Unityゲーム開発におすすめPC(Mac ノートPC)
Mac PCのおすすめは「Apple 2021 MacBook Pro」です。
項目 | 内容 |
---|---|
PC名 | MacBook Pro 16インチ |
OS | Mac |
CPU | 8コアCPU |
GPU | 10コア |
メモリ(RAM) | 16GB |
ストレージ | 512GB(SSD) |
このMacBookProは、同じくUnityのゲーム開発を共に行っている友人が激押ししているPCです。
筆者はWindows派なので、その激押しを無下にしてしまいました。ですが性能はUnity開発に十分なので、MacPCを所望している方にはおすすめです。
値段は高いですが、Unity開発を本気で頑張りたい方にピッタリです。21時間のバッテリー駆動で少々電源を刺さなくても余裕で作業できたり、16インチの大きな画面でゲームの動作を確認できるのもおすすめポイントです。
・16インチと画面が広くゲーム開発がしやすい。
・MacのトラックパッドがUnityと相性が良く、作業しやすい。
・マウスを使わなくても作業ができる。
・Macならではの値段の高さ。
Mac PCでゲーム開発をしたい方はこちら。
安いMacのノートPCを購入したい方におすすめです。
Unityゲーム開発におすすめPC(Windows PC)
Windows PCのおすすめは「LAVIE Direct N14」1165G7です。
項目 | 内容 |
---|---|
PC名 | LAVIE Direct N14 ※型番:1165G7 |
OS | Windows 11 |
CPU | Core i7 |
メモリ(RAM) | 16GB |
ストレージ | 1TB(SSD) |
このPCは一度プロジェクトの開発で使ったことがあるのですが、とても高性能で使いやすいです。
業務でUnityでゲーム開発をしながら、会社のチャットをしたり、Zoom会議をしたり、資料の作成したり。
動作がカクカクすることなくスピーディーに動くので、ゲーム開発を効率よく進めることができます。
会社全体で採用されているPCだから性能も折り紙付き。
画面の大きさも十分で、14インチでゲーム開発時に、3D画面の細部まで細かく見ることができるところもおすすめ。
値段が高いのがネックですが、高い値段に見合うパソコンだと思います。
・会社でチャットしながらUnityで開発するが、ストレスなく動作する。業務に集中できる。
・画面サイズが大きく、ゲームの細部を細かく確認できる。
・中古PCに安いものが多く、中古PCが狙い目。
・高性能な分、他のPCに比べ少し値段が高い。
・結構重く持ち運ぶには少し不便。
上記PCは筆者の会社で実際に業務用PCとして使用されています。
実際に業務で使用されている高スペックなPCを使いたい方におすすめです。
Unityゲーム開発に推奨するスペックまとめ
以上で説明は終わりです。
以下Unityのゲーム開発に必須のスペックです。
項目 | 内容 |
---|---|
OS | iosアプリを開発するなら→MacOS それ以外なら→WindowsOS |
CPU ※マルチタスクの速さ | Mac→8コア以上 Windows→Core i7以上 |
GPU 画像処理の速さ | 基本的に何でもOK |
メモリ(RAM) ※PCの処理速度 | 16GB以上 |
ストレージ ※データ容量の大きさ | 512GB以上 |
是非参考にしてみてください。
おすすめのデスクトップPCも合わせて知りたい方は下記サイトを参照してください。