【IT業界の闇】高還元SESとは?デメリットや「やめとけ」の理由を解説【巧妙な嘘つき】
本ページはプロモーションが含まれています
この記事では「高還元SESとは何か。デメリットや「やめとけ」の理由」を解説します。
高還元SESが気になっているSEや転職を検討しているエンジニアの中に
高還元SESの闇や嘘を知りたい。
高還元SESやめとけって言われているけど実態はどうなの?
と気になっている人も多いはず。
今回はそんな方に向けて、高還元SESの闇やデメリットや実態について解説します。
今回紹介する内容はこちら。
この記事を見て、高還元SESの闇やデメリットを知り、高還元SESについて詳しく知りましょう。
中小SES企業で勤める筆者が自身の経験を基に解説。
高還元SESの闇や嘘について実態を紹介していきます。
関連記事として「SESやめとけ」という実体験のお話をしています。参考にどうぞ。
参考記事:【実体験】「客先常駐(SES)やめとけ」と心の底から伝えたい理由【なぜ?】
高還元SESとは何か?
この章では高還元SESとは何かを解説します。
高還元SESの定義や特徴、還元率、従来型のSESとの違いなどを紹介します。高還元SESに興味があるエンジニアやプログラマー、転職希望者などは参考にしてみて下さい。
- 高還元SESとは還元率(マージン率)が高いSES企業のこと
- 従来型SES企業とフリーランスの中間的な存在
- 還元率が70%〜85%くらいの企業を指す
上記が高還元SESのポイントになります。
参考記事:高還元SESのおすすめ企業を紹介!転職する方法は?【単価連動型で年収UP】
高還元SESに転職したい方は上記のサイトを参考にして下さい。
高還元SESとは還元率(マージン率)が高いSES企業のこと
高還元SESとは還元率(マージン率)が高いSES企業のことを指します。高還元を謳うSES企業自体は2015年ごろから存在しており、2020年代頃にTwitterなどで、高還元SESが囁かれるようになりました。
一般的なSESの還元率は単価の50~60%が相場。
一方で高還元SESの還元率は単価の70%~85%が相場となっています。
このように従来のSES企業よりも約20%以上高い還元率を誇るのが高還元SESの特徴。還元率が80%を超える場合、業界でもトップクラスの高還元SESと言われています。
しかし高還元の一方で、「待機するとボーナスカット」「営業フォローが薄い」「会社ごとに還元率の計算方法が違う」などデメリットが多いです。「マージン率が低いから良い会社、マージン率が高いから悪い会社」とは限らないのも事実。しっかりと「高還元」の裏にある闇の部分に目を向けるようにしましょう。
従来型SES企業とフリーランスの中間的な存在
高還元SESは従来型SES企業とフリーランスの中間的な立ち位置にいます。SES企業に属しながらも、働き方や給与の算出がフリーランスと似ているからです。
☑高還元SESの特徴
- 案件を自分で選べる(案件選択制)
- 自由度の高い働き方ができる。
- ボーナスが無い。
- 自分で営業して案件を獲得できる。
高還元SESの働き方はフリーランスと重なる部分が多いです。
高還元SESとフリーランスの働き方が似ているため、一度高還元SESを経由すると、フリーランスにスムーズに転身できるでしょう。
一般SES企業⇒高還元SES⇒フリーランス
自分がフリーランスに向いているか否か判断するために、一度高還元SESに転職するのもありですね。
参考記事:SES社員とフリーランスどっちがおすすめ?【年収・デメリットなど違いを解説】
還元率が70%〜85%くらいの企業
一般的なSES企業の還元率の平均は単価の50〜60%、それと比較し高還元SESの還元率は70%〜85%くらいです。※SESの還元率とはエンジニア1人あたりの単価をどの比率で給与や賞与として還元されるかを表す指標
☑給与イメージ
・一般的なSES企業の給与
100万円 × 0.5 (還元率50%) = 50万円
・高還元SESの給与
100万円 × 0.8 (還元率80%) = 80万円
従来型のSES企業と高還元SESを比べると、一見すると高還元SESの方が給与は高いです。ですが、高還元SESの還元率の計算方法は定まっていない部分が多く、企業ごとに還元率の算出方法はバラバラ。
適切に還元率を算出する優良企業もありますが、中には巧妙に嘘をつき不正に還元率を高めている悪質な高還元SESもいるので注意してください。
高還元SESがやめとけと言われる理由
この章では高還元SESがやめとけと言われる理由を解説します。
ネット上では「高還元SESに騙された」「実態は派遣だった」など、高還元SESやめとけ、という声が多いです。なぜ給料が高い(とされている)高還元SESが、ここまで叩かれているのでしょうか。その「高還元SESやめとけ」と言われている理由について解説していきます。
- 「そもそもの単価が低く還元されても給料が低い」という闇
- 水増しされた還元率(巧妙な嘘)
- SES業界自体が「やめとけ」と言われている
- 実際、自社開発企業に転職した方が還元率が高い場合が多い
- フリーランスの方が還元率が高いという闇
高還元SESへの転職を検討しているエンジニアは参考にしてみて下さい。
参考記事:【実体験】「客先常駐(SES)やめとけ」と心の底から伝えたい理由【なぜ?】
「そもそもの単価が低く還元されても給料が低い」という闇
高還元SESには「そもそもの単価が低く、高還元されても給料が低い」という闇があります。
SESの還元率とは、エンジニア1人あたりの単価(単金)あたり、いくらの比率で自分の給与や賞与として還元されるかを表す指標。単価から給料を算出するため、単価の金額が極端に低いと、いくら還元率が高くても給料が低くなってしまいます。
実際、単価が低い場合は高還元であっても、
40万円(単価) × 0.8 (還元率80%) = 32万円
60万円(単価) × 0.7 (還元率70%) = 42万円
50万円(単価) × 0.8 (還元率80%) = 40万円
上記のように、単価が低いと年収が低くなります。
「下請けプログラマー」「テスター」などの低単価案件をしていると単価が安くなり、その結果高還元でも年収が低くなります。高還元SESには「そもそもの単価が低い」という闇があることを肝に銘じましょう。
水増しされた還元率(巧妙な嘘)
悪質な高還元SES企業は、ありとあらゆる方法で還元率を水増しするので注意が必要です。
SESの還元率の計算方式は、明確に定められた法律やルールがなく、SES企業によって単価に対する還元率の計算方法が違います。そのため「高い還元率だけど実際の給料は低い」という闇が発生する場合があります。
☑高還元SESの巧妙な嘘
- 残業代が発生せず、残業代を考慮すると、実際の還元率が50%程度
- 社会保険料や通勤費などの金額を給料に含んでの還元率
- 還元率に「社会保険料」と「交通費」「リモート代」などの会社負担分が含まれている
- 待機時の月給は0円。
上記のように還元率を水増しする巧妙な嘘をつく高還元SES企業もいます。
還元率に本来会社が負担するべきはずの「社会保険料」と「交通費」「リモート費」が含まれている場合、
・会社負担分の社会保険料:約10%
・交通費:約3%(20,000円)
・リモート費:約2%(10,000円)
70(還元率) – ( 10 + 5 ) = 還元率55%
がと実質の還元率と実態の還元率に大きな乖離が発生。
このように会社が負担すべき費用を社員に負担させ高還元を実現する悪質な高還元SES企業もいます。巧妙な嘘をつき、高還元を謳う企業が蔓延しているのが、高還元SES界隈の闇となっていますね。
SES業界自体が「やめとけ」と言われている
「高還元SES辞めとけ」と言う話以前に、SES業界自体が「やめとけ」と言われてます。
ネット記事やなんj(2ch)などネット上でよく「SES業界は辞めておいた方がいい」という記事を見かけます。実際に筆者はSES企業に勤めていますが、読者の皆さんに「SES辞めとけ」と感じています。
☑SESが「やめとけ」と言われる理由
- アサインされる案件次第で単純労働、単純作業ばかりやらされる
- 下請けとなる場合が多いので年収が低くなりがち(年収250万円~500万円程度)
- 客先常駐や派遣などで肩身が狭い。コミュ障には難しい。
- 半年~1年おきに案件がコロコロ変わり、強みになるスキルが身につかない。
- コーダーやテスター案件が多く、設計などの上流工程に携われにくい
などが「SESやめとけ」と言われる理由です。
高還元SESに限らず、SES業界自体が闇の部分が多く、低年収でこき使われる可能性が高いので、SESエンジニアになる場合はよく考えましょう。嘘をつかれたり騙されたりする恐れがあるので。
参考記事:【人生台無し】SESエンジニアになって人生終了しかけた話【SESの闇】
実際、自社開発企業に転職した方が年収が高い場合が多い
そもそも「一次請け」「プライム」「直請け」などの元請けの自社開発企業の方が、高還元SESよりも年収が高い場合が多いです。
一般にエンジニアの一人当たりの単価は、商流が浅いほど高くなりやすいです。そのため「3次請け」「4次請け」など商流が深い高還元SESは年収が低くなりがちです。
☑自社開発(1次請け)企業の給料
大手IT企業 200万⇒ 自社開発企業(1次請け) 150万
↓
150万 × 0.4(還元率40%) = 60万円
自社開発企業のような1次請けや直請けができれば、還元率が低くても給料は高くなりやすいです。
逆に高還元SESのような「3次請け」「4次請け」案件が多い場合、元々の単価自体が低いです。
☑高還元SESの給料
大手IT企業 200万⇒ 自社開発企業(1次請け) 150万⇒ SES企業(2次請け) 100万⇒ 高還元SES(3次請け) 60万
↓
60万 × 0.8(還元率80%) = 48万円
還元率が高かろうが、商流が深いほど還元前の単価が低いので、給料自体は上がりにくいです。特に新興SES企業の場合は3次請け4次請けの案件が多く、単価が低い場合がほとんど。高還元SESは高還元の割に年収が低いので注意してください。
参考記事:SESじゃない企業に就職する方法とは?【新卒・未経験は注意】
年収を上げたい方は「1次請け」「直請け」が多い自社開発企業が良いでしょう。
大手の自社開発企業に転職したい方は、自社開発特化の転職サイトを利用するのがおすすめです。
・クラウドリンク
【公式サイト】クラウドリンク
エイチーム(Ateam)、DAIKINなどの大手企業の求人がある。自社内開発に強い転職サイト。
・TechClipsエージェント
【公式サイト】TechClipsエージェント
求人は自社サービスを持つ事業会社に特化!取扱求人は500万円以上のみ。確実に年収UPできる。
フリーランスの方が還元率が高いという闇
高還元SESとフリーランスの還元率をよく見ると、フリーランスの方が還元率が高い傾向にあります。
フリーランスはフリーランスサイトを利用し案件を獲得します。その際に中間マージンが発生しますが、その中間マージンを還元率に変換すると、高還元SESよりも還元率が高い場合が多いです。
☑フリーランスの中間マージンの決め方例
・契約回数によって手数料(中間マージン)を定めているパターン
初回〜5回目は20%
6~10回は15%
11回目以降は10%など
・金額によって手数料(中間マージン)を定めているパターン
~50万円までは20%
60万までは15%
80万以上は10%など
・一定固定パターン
50万の案件でも100万円の案件でも一律15%
フリーランスエンジニアの給料のパターンは、主に上記の3つとなっています。
フリーランスは案件獲得時に手数料が発生しますが、手数料は20%~10%の場合がほとんど。還元率に変換すると80%~90%となっており、高還元SESより報酬が高い傾向があるでしょう。
フリーランスには案件サイトや雇用主を気軽に変更できるメリットがあります。そのためフリーランスは高還元SESより自由度が高く、一社に依存するリスクが少ないので、高還元SESよりもおすすめでしょう。
下記中間マージンの安いフリーランスサイトです。中間マージンや求人の単価をチェックし、高還元SESとの違いを比較してみましょう。
・レバテックフリーランス
【公式サイト】レバテックフリーランス
業界トップクラスの高単価報酬、低マージンを実現。他のフリーランスサイトに比べ、案件参画中のフォローの充実している。
・エンジニアデータバンク
【公式サイト】エンジニアデータバンク
登録料・仲介手数料が一切かからず、クライアントと直接契約できるエンジニアプラットフォーム。
・Midworks
【公式サイト】Midworks
豊富な案件と「フリーランス」と「正社員」の、良いとこ取りをした働き方を実現する手厚い保障が特徴。
参考記事:【始め方】フリーランスエンジニアへの独立ロードマップ【なり方解説】
高還元SESのメリット・デメリット
この章では高還元SESのメリット・デメリットを解説します。
エンジニアの中に高還元SESを転職先に検討している人もいるはず。高還元SESを転職先に見据えているエンジニア向けに高還元SESのメリット・デメリットを御紹介します。
デメリット
高還元SES、新興SESのデメリットは以下の通りです。
☑高還元SES、新興SESのデメリット
- 巧妙な嘘によって、還元率がかさ増しされている場合がある。
- 会社の教育環境や設備、社内連携が整備されていない場合が多い。
- 営業フォローが薄い可能性がある
- 単独での参画が多い。
- フリーランスとあまり変わらないという闇
高還元SESは給料以外のメリットがあまりない場合がほとんど。高還元SESは中小企業や零細企業である場合が多く、教育環境や設備があまり充実していないです。※設備費などの経費を削減することで高還元を実現している。
フリーランスとあまり変わらない場合が多いので、高還元SESに転職する際はその点を考慮しましょう。
メリット
高還元SES、新興SESのメリットは以下の通りです。
☑高還元SES、新興SESのメリット
- 優良な高還元SES企業に転職できれば、月収70万、80万は余裕
- 努力が給料に反映されやすく、モチベーションを維持しやすい
- フリーランス的な自由な働き方ができる。
高還元SESの一番のメリットとして、月収や年収が上がりやすいことでしょう。努力が給料に反映されやすいので、モチベーションを維持しやすいです。
高還元SESの闇や実態、「やめとけ」の声を紹介
この章では高還元SESの闇や実態、「やめとけ」の声を紹介します。
この記事を見ている方の中には、高還元SESの体験談やリアルな声を聴きたいエンジニアも多いはず。そこでここでは、高還元SESの闇やリアルな実態、やめとけの声を紹介してきます。
高還元SESへ疑念を感じているエンジニアは参考にしてみて下さい。
実際に手元に残る給料の割合、その企業が提供する案件のレベルを検討する
「SES企業や技術派遣で仕事を選ぶ際は、 見かけの還元率だけでなく、実際に手元に残る給料の割合、企業の請求単価、そしてその企業が提供する案件のレベルを検討する必要がある」と語っている人がいました。
還元率が高いとされるSES企業でも、 社会保険料や経費を差し引くと実際に手元に残る給料は思った以上に少ない闇があるようです。※嘘をついて還元率を水増しするSESもある。
またローエンドSES企業は未経験者やジュニアレベルのエンジニアにとっては不利な条件であることが多く、スキルアップの機会も限られるとのこと。
高還元は内勤のサポートにお金かけていない闇
「高還元行く時点で内勤のサポートにカネかけてねえのは承知のハズだしの」と話している方がいました。
実際、高還元率の裏には「教育にお金をかけていない」「社員のサポートにお金をかけていない」「営業職がいない」などの闇がありそうです。
【嘘】月単価100万円でも50万と伝える。馬鹿正直に本当の単価は教えない
「月単価100万円でも50万と伝える。馬鹿正直に本当の単価は教えない」と、やばい嘘をつく高還元SESが存在するそう。
このツイートの審議は定かではないですが、高還元を謳う企業の多くは闇の部分が多そうです。巧妙な嘘に騙されないよう、日々情報感度を高めるようにしましょう。
まとめ:【闇】高還元SESとは?デメリットや「やめとけ」の理由【巧妙な嘘つき】
以上で、高還元SESとは何かとデメリットや「やめとけ」の理由の解説を終了します。
下記この記事のまとめです。
☑高還元SESとは
- 高還元SESとは還元率(マージン率)が高いSES企業のこと
- 従来型SES企業とフリーランスの中間的な存在
- 還元率が70%〜85%くらいの企業を指す
高還元SES企業とは還元率(マージン率)が高いSES企業を指します。一般的なSES企業の還元率50〜60%に対して、高還元SESの還元率は70%〜85%くらいとなっています。「フリーランスとSESの中間的存在」という認識でいいでしょう。
☑高還元SESがやめとけと言われる理由
- 「そもそもの単価が低く還元されても給料が低い」という闇
- 水増しされた還元率(巧妙な嘘)
- SES業界自体が「やめとけ」と言われている
- 実際、自社開発企業に転職した方が還元率が高い場合が多い
- フリーランスの方が還元率が高いという闇
「高還元SESやめとけ」と言われる裏には、還元率の裏を突いた巧妙な嘘や闇の部分があります。高還元SESに転職する前に、フリーランスの還元率や自社開発企業の給料などと比較するのがおすすめですね。
☑高還元SES、新興SESのデメリット
- 巧妙な嘘によって、還元率がかさ増しされている場合がある。
- 会社の教育環境や設備、社内連携が整備されていない場合が多い。
- 営業フォローが薄い可能性がある
- 単独での参画が多い。
- フリーランスとあまり変わらないという闇
☑高還元SES、新興SESのメリット
- 優良な高還元SES企業に転職できれば、月収70万、80万は余裕
- 努力が給料に反映されやすく、モチベーションを維持しやすい
- フリーランス的な自由な働き方ができる。
「SESは転職できないと言われている件」
「SESとフリーランスはどっちがいいのか」
なども紹介しています。
興味がある方は是非ご覧ください。