【C#】for文でループ/くり返し処理を実装する【for文の使い方とは】
この記事ではfor文によるループ処理の実装方法について解説します。
for文を利用すれば同じ処理を繰り返し実行でき、プログラムを短縮化することができます。
しっかり理解して、for文のくり返し処理を使いこなしましょう。
本記事をご覧頂くと下記内容が理解できます。
この記事で学べること
・C#のfor文の概念と使い方
・for文を使う上での注意点とエラー
・for文の応用例
疑問点や質問には何でも答えようと思っています。
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①C# for文とは?概念と使い方を解説
この項ではfor文の使い方と概念についてお話しします。
C# for文の概念
for文は同じ処理をくり返し実行する時に使用するプログラムの構文です。
例えば、
配列の要素全てに×2をしたい。
同じディレクトリに格納されているファイルを一括で全て読み込みたい。
など同じような処理を何度も繰り返す際に、for文は利用され大きな力を発揮します。
実際のプログラムを見て実装方法を確認してみましょう。
for (int i = 0; i < 10; i++)
{
Console.WriteLine("自動販売機で飲み物を購入");
}
for文は
for (int i = 0(カウント変数の初期化); i < 10(条件式); i++(カウント変数))と記載。
{}内にくり返し実行したい処理を実装します。
「10本購入するまで飲み物を買う。」という具体例を確認してみましょう。
for (int i = 0; i < 10; i++)の中身の解説
・int i = 0; →一番最初に実行される。購入した本数(カウント変数)を0に初期化する。
・i < 10; →購入した本数が10本より少ない時に処理を繰り返す(条件式)
・i++ →飲み物購入後に本数(カウント変数)を+1する ※インクリメントという処理
1回1回の処理は下記のようになります。
飲み物を10本購入する流れ
・まずは、飲み物を10本購入できたか確認。
・購入できていない場合に飲み物を購入。
・飲み物を1本プラス。
・飲み物を10本購入できたか確認。
・購入できていない場合に飲み物を購入。
・・・
皆さんも、日常生活でこのような事を頭の中で考えているはず。
このように、くり返し処理を行う際に利用されるのがfor文となります。
処理が終了するたびにカウント変数を+1し、そのカウント変数が条件式を満たさなくなるまで処理を実行します。
Console.WriteLine("自動販売機で飲み物を購入");
Console.WriteLine("自動販売機で飲み物を購入");
Console.WriteLine("自動販売機で飲み物を購入");
Console.WriteLine("自動販売機で飲み物を購入");
Console.WriteLine("自動販売機で飲み物を購入");
Console.WriteLine("自動販売機で飲み物を購入");
Console.WriteLine("自動販売機で飲み物を購入");
Console.WriteLine("自動販売機で飲み物を購入");
Console.WriteLine("自動販売機で飲み物を購入");
Console.WriteLine("自動販売機で飲み物を購入");
ちなみにfor文無しで同じような処理を実装したのがこのコード。
ちょっと冗長で醜いですよね。
for文でくり返し処理を実装しないと、コード量が増え、ミスにつながりやすいです。
C# for文の使い方
もう少し抽象的に見ていきましょう。
for (int i = 0; i < 10; i++)
{
Console.WriteLine("現在のカウント変数iの値は" + i);
}
上記はカウント変数iの現在の値を表示するプログラムです。
for (int i = 0; i < 10; i++)の中身の解説
・int i = 0; →カウント変数iの初期化
・i < 10; →条件式(この条件を満たす時に処理を繰り返す)
・i++ →カウント変数に+1をする(インクリメント)
処理がスタートした時にカウント変数iを0に初期化。
iが10未満かどうか確認。
処理を実行する。
iにプラス1。
iが10未満かどうか確認。
処理を実行する。
iにプラス1。
・・・
上記のように繰り返し処理されます。
実行結果のようにカウント変数が(i<10)の時に処理が繰り返されていることが分かります。
C# for文のメリット
for文を利用するメリットは以下の通りです。
for文のメリット
・プログラムの可読性が高くなる。
・コーディングミスが減る。
・実装するコード量が減り、生産性が高くなる。
②C# ループ処理for文を用いたプログラムの実装
実際にプログラムを動作させ、for文の処理を確認してみましょう。
皆さんもプログラムをコピペして実行させてみてください。
※プロジェクトの作成方法はこちら(左記サイトの①プロジェクトの作成をご確認ください)
C# for文の実装
プログラムのコピペは下記から
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;
namespace LecturerBeginner
{
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
// ①for文を用いて配列を初期化する
int[] arr = new int[5];
for (int i = 0; i < 5; i++)
{
arr[i] = 0;
Console.WriteLine("配列[" + i + "]に" + 0 + "を代入しました");
}
// ②for文とif文をセットで使用する
for (int i = 1; i < 10; i++)
{
if (i % 2 == 0)
{
Console.WriteLine("値" + i + "は偶数です");
}
}
}
}
}
上記のプログラムを実行すると下記の結果が得られます。
※プログラムの実行方法はこちら(左記サイトの③プロジェクトの実行をご確認ください)
③C# for文を用いたプログラムの解説
先ほどの項「C# ループ処理for文を用いたプログラムの実装」で紹介したプログラムの解説をします。
1. C# for文を用いて配列を初期化する
「①for文を用いて配列を初期化する」ではfor文を使って、配列を初期化しています。
// ①for文を用いて配列を初期化する
int[] arr = new int[5];
for (int i = 0; i < 5; i++)
{
arr[i] = 0;
Console.WriteLine("配列[" + i + "]に" + i + "を代入しました");
}
for (int i = 0; i < 5; i++)
カウント変数を0に初期化。
カウント変数が5未満の時に、配列に0を代入する。
処理終了後にカウント変数に+1する。
というfor文の実装を記載します。
結果は画像の通りです。
2. C# for文とif文をセットで使用する
// ②for文とif文をセットで使用する
for (int i = 1; i < 10; i++)
{
if (i % 2 == 0)
{
Console.WriteLine("値" + i + "は偶数です");
}
}
for文の中にif文を入れ子にできます。
上記の処理ではif (i % 2 == 0)の時、つまり偶数の時に、
Console.WriteLine(“値" + i + “は偶数です");
の処理を実行しています。
以下がプログラムの実行結果です。
④C# for文の課題にチャレンジ
for文の処理を理解するために課題にチャレンジしてみましょう。
(1)for文を使って「for文を使いこなしました」と20回表示するプログラムを作成してください。
正解は下記の通りです。
for (int i = 0; i < 20; i++)
{
Console.WriteLine("for文を使いこなしました");
}
(2)for文を使って1から20までの奇数を表示してください。
正解は下記の通りです。
for (int i = 1; i < 21; i++)
{
if (i % 2 == 1)
{
Console.WriteLine(i);
}
}
⑤C#for文の使い方まとめ
以上がC#におけるfor文の使い方でした。
まとめると
for文とは
・くり返し処理を実装できる
・プログラムの短縮化ができる
・コーディングミスを減らすことができる。
プログラミングに於いて頻繁に実装する構文になるので理解しておきましょう。
以上です。お疲れさまでした。
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はじめに
初級編
- 【Visual Studio】プロジェクト/ソリューションの作り方とその違い
- 【C#】console.writeで画面上に文字を表示する【writeの使い方とよくあるエラー】
- 【C#】変数を使って計算してみよう!【int/doubleの使い方とよくあるエラー】
- 【C#】String文字列の使い方【replace/substring/Length】
- 【C#】配列型を実装してみよう!【int[]の初期化と使い方】
- 【C#】if文を使って分岐処理を実装しよう!【if()の使い方とよくあるエラー】
- 【C#】case文を使って分岐処理を実装しよう!【caseの使い方とよくあるエラー】
- 【C#】for文でループ/くり返し処理を実装する【forの使い方とよくあるエラー】
- 【Visual Studio】ビルドとデバックのやり方/注意点
- 【C#】リスト(List)型の初期化方法!【Listの使い方とよくあるエラー】
- 【C#】メソッド(関数)を使ってみよう!【関数の使い方とよくあるエラー】
- 【C#】クラスとインスタンスを使いこなす【クラスの使い方とよくあるエラー】
知っておくと便利
- 【Visual Studio】おすすめのショートカットキーで業務効率化
- 【C#】break/continue文の実装方法【breakの使い方とよくあるエラー】
- 【C#】アクセス修飾子(publilc/private)の使い方【publicの使い方とよくあるエラー】
中級編
- 【C#】Windows Formでアプリ画面を作成しよう【WindosFormの使い方】
- 【C#】アプリ画面の名前を変更しよう【Formのプロパティ設定方法】
- 【C#】ラベルの設定方法をご紹介【labelの使い方】
- 【C#】ラベルの設定方法をご紹介【labelの使い方】
- 【C#】画面にボタンを追加してみよう【Buttonの使い方】
- 【C#】画面にボタンのメソッドを実装しよう①【Buttonの使い方と注意点】
- 【C#】画面にボタンのメソッドを実装しよう②【Buttonの使い方と注意点】
上級編(やらなくてもOK)
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