【C#エラー】値を返さないコードパスがあります。解決方法【CS0161】

2023年10月13日C#,エラー/例外

C#で発生するエラー
CS0161: 値を返さないコードパスがあります。

上記のコンパイルエラーが発生したときの解決方法をご紹介します。

下記にC#で発生する例外処理の一覧をまとめていますので解決できない場合は合わせてご確認ください。
⇒例外処理クラス一覧まとめ【原因と解決方法】

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【C#】CS0161:値を返さないコードパスがあります。のエラーの原因

「CS0161: 値を返さないコードパスがあります。」
のコンパイルエラーの原因は
作成したメソッドから値が返却されない
からです。

エラーコードの例を見て具体的に確認してみましょう。

public int AdditionNumber(int x,int y)
{
    // 足し算を行うメソッド
    int number = x + y;
}

上記は、引数で渡された二つのint型変数を足し算するメソッド。

このメソッドでエラーが発生します。
エラーの理由は、作成したメソッドに戻り値returnの処理が実装されていないからです。

メソッドの動きは大きく二種類に分けられます。
・戻り値無し(void)
・戻り値あり(return)

・戻り値無し(void)

public void AdditionNumber(int x,int y)
{
    // ↑publicの後ろにvoidが記載されているとエラーは出ない
    int number = x + y;
}

戻り値無しのメソッドはpublicの後に「void」を記載します。
「void」を記載することで、値を返却しないメソッドを定義することができます。

・戻り値あり(return)

public int AdditionNumber(int x,int y)
{
    int number = x + y;
    return number;
}

publicの後に「void」を記載しない場合は、戻り値ありのメソッドとなります。
戻り値ありの場合は、メソッドの終了時に「return」を記載しないとエラーが発生します。

戻り値ありのメソッドの場合、return処理が必須です。
このようにreturnの処理を記載しないと「CS0161: 値を返さないコードパスがあります。」とコンパイルエラーが発生するのです。

「CS0161: 値を返さないコードパスがあります。」の詳細はこちらから

【C#】CS0161:値を返さないコードパスがあります。エラーの解決方法

「CS0161: 値を返さないコードパスがあります。」のエラーを解決する方法をご紹介します。

return処理を追加する

public int AdditionNumber(int x,int y)
{
    int number = x + y;
    // publicの後ろにvoidがない、戻り値ありのメソッドなので、return処理を追加する。
    return number ;
}

上記のようにreturn処理を追加するとエラーが解消されます。

下記は全体のプログラムです。
参考にしてみてください。

using System;

namespace compileErrorLecture
{
    class Program
    {
        static void Main(string[] args)
        {
            // int型変数「additionNumber」に、returnで返却された値が代入される。
            int additionNumber = Program.AdditionNumber(1,3);
            Console.WriteLine(additionNumber);

        }

        public static int AdditionNumber(int x, int y)
        {
            int number = x + y;
            // voidがない戻り値ありのメソッドなので、return処理を追加する。
            return number;
        }
    }
}

【注意】if else～文における「値を返さないコードパスがあります」

「CS0161: 値を返さないコードパスがあります。」のエラーが頻繁に発生するのは「if else文」を使用した時です。

public static int AdditionNumber(int x, int y)
{
    bool flg = true;
    if (flg)
    {
        int number = x + y;
        return number;
    }
    else
    {
        // 戻り値を返さない処理。
        // 戻り値がない処理ルートが存在するためエラーとなる
    }
}

else{}内の処理が走った場合戻り値がないメソッドとなるのでエラーが発生します。
頻繁に発生するエラーになりますのでif else文を実装するときは注意しましょう。

エラーを解決できなくて途方に暮れている人へ。