【8割以上】Sierは客先常駐ばかりです。客先常駐なしのSierはある?
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この記事ではSierは客先常駐ばかりというお話をします。
エンジニアへの転職を考えている人や新卒の就職活動中の方の中に
Sierが客先常駐ばかりって本当?
客先常駐を行うIT企業の見分け方を知りたい。
客先常駐なしのSierに就職したい。
とSierの客先常駐について知りたい方がいらっしゃるはず。
今回はそんな方に向けて、「Sierの客先常駐についての情報と客先常駐なしのSierの特徴」を解説します。
今回紹介する内容はこちら。
この記事を見て、Sierは客先常駐ばかりの理由を知り、最終的に客先常駐なしのSierに就職しましょう。
SESやSier企業に勤務経験のある筆者が自身の経験をもとに解説。
この記事を見て最終的に「客先常駐なしのSierへの就職」を目指しましょう。
客先常駐Sierに転職したくない方は、社内SE・自社開発特化の求人サイトを利用しましょう。客先常駐の求人が排除されているから、確実に客先常駐を回避できておすすめです。
「Sierは客先常駐ばかりです」と言う話
この章ではSierは客先常駐ばかりと言う話をします。
- そもそも日本のIT企業の9割はSES企業
- 日本では外注での開発がメインになっている
- 独立系Sierは特に客先常駐をしている
Sierが客先常駐ばかり理由は上記3つです。この理由について詳しく解説します。
先に「客先常駐なしのSierに就職する方法」を知りたい人はリンクをクリック。
そもそも日本のIT企業の9割はSES企業
Sierは客先常駐ばかりですが、そもそも前提の話としてIT企業の9割はSES企業です。
こちらの調査結果をご覧ください。
上記の図は「働き方・休み方改善ポータルサイト」に掲載されている「客先常駐をしているITエンジニアの比率」です。
この調査結果で分かるように、IT企業の中で客先常駐をしている企業の割合は何と全体の9割。客先常駐をしていないIT企業を探す方が難しいくらいです。
大体のIT企業(特に中小IT企業)が客先常駐をしているので、「Sierが客先常駐ばかり。」という訳ではなく「日本のIT企業が客先常駐ばかり」と言った方が正しいです。(笑)
海外では客先常駐は少ないのに、なぜか日本のIT業界では客先常駐が圧倒的に多い。日本のIT業界の闇ですね。
外注での開発がメインになっている
海外に比べて日本は受託開発のベンダー企業(SIer)が多いため、プロジェクトごとに現場が変わる客先常駐が主流の働き方になっています。
実際、日本のベンダー企業は全体の72%もあるのに対し、アメリカはたったの35%しかありません。少しずつ自社システムの開発する会社は増えていますが、まだまだ日本では外注がメイン。そのため、エンジニアの働き方としても、客先常駐が多くなっています。
独立系Sierは特に客先常駐をしている
独立系Sierは特に客先常駐をしている実施しています。
独立系Sierは「客先常駐社員を受け入れる側」でもあり、「客先常駐社員を派遣する側」でもあるからです。
客先常駐社員を受け入れる
企業から開発を受託する⇒自社開発をする⇒足りない人員は別企業の社員に客先常駐させる
自社の社員を客先常駐させる
案件待機のエンジニアがいる⇒お金がもったいないので別企業の案件に客先常駐させる
このような自社の社員に客先常駐させたり、逆に自社開発の案件に別企業の客先社員を受け入れたりと、言わば客先常駐の二刀流のようなことをしています。
自社開発する時でも別の企業に客先常駐させたり、余っているエンジニアを別企業の案件に客先常駐させたり。独立系Sierは客先常駐の大黒柱のような存在。そのため「Sierは客先常駐ばかり」と言われているのです。
客先常駐なしのSierに就職する方法
この章では客先常駐なしのSierに就職する方法を4つご紹介します。
新卒でIT業界への就職を目指している方や未経験からエンジニアを考えている方の中に「客先常駐だけは絶対に嫌だ」と感じている方が多いはず。そんな方向けに客先常駐無しのSierに就職する方法をご紹介します。
- 転職サイトで「社内SE」「自社開発」の求人に応募
- IT転職エージェントに相談
- 社内SE・自社開発特化の転職サイトを利用
- 客先常駐のないIT企業の見分け方を知る
客先常駐なしのSierに就職する方法は上記の4つです。
客先常駐は全体の9割なので、客先常駐なしのSierに就職するのは難しいです。
そのため客先常駐の無いIT企業に就職するための方法を知っておきましょう。
転職サイトで「社内SE」「自社開発」の求人に応募
客先常駐なしのSierに就職する方法1つ目は、転職サイトで「社内SE」「自社開発」のSier求人に応募することです。
転職サイトの「dodaA」「レバテックキャリア」などの大手転職サイトで、社内SEや自社開発というキーワードで検索すれば数千件以上のIT企業が検索にヒットするはず。
検索例
自社開発 Sier
社内SE Sier
上記検索結果の中から客先常駐の無さそうなSIerを見つけ応募すれば、客先常駐なしのSIerに就職できます。
マイナーな転職サイトだと社内SEや自社開発の求人自体が無いため注意しましょう。なるべく求人数の多い転職サイトから社内SE求人自社開発求人を見つけるのがコツです。
自社内開発・社内SE特化の転職サイトを利用する
客先常駐なしのSierに就職する方法2つ目は100%自社内開発の転職サイトに登録することです。
社内SE特化の転職サイトに登録すれば、求人自体が社内SE・自社開発しかないので、安心して客先常駐のないSierに就職できます。
逆にdodaやリクルートなどの大手転職サイトに登録すると、数ある会社の中に客先常駐IT企業が紛れ込んでいます。求人情報だけでは、どの企業が客先常駐をしているのか分かりにくいです。確実に客先常駐の無い企業に就職することはできません。
しかし自社内開発特化の転職サイトなら客先常駐がない情シス求人や社内システムの開発会社の求人しかありません。そのため自社内開発特化の転職サイトに登録すれば確実に客先常駐のないIT企業に就職できます。
是が非でも客先常駐したくないと考えている方は下記の転職サイトを利用しましょう。
ITの転職エージェントに直接聞く
3つ目の方法はITの転職エージェントに直接聞くこと。
IT転職エージェントの担当者はIT業界で勤務経験のある現役エンジニアが多いです。
そのためIT業界の業態について詳しいので
・客先常駐のない企業をご紹介します。
・社員を大切にしないブラック企業の特徴を教えます。
・社内SEを専門にしている企業を斡旋します。
と言ったように客先常駐のないIT企業に詳しいです。
もしあなたが「客先常駐のないSierに就職したい」と頼めば、エージェントは客先常駐のないSierを提案してくれます。
そのため転職エージェントに直接聞けば、客先常駐のない企業に就職できます。
・ウズカレIT
【公式サイト】ウズカレIT
ブラック企業を徹底排除!定着率は93%以上と理想の企業に出会える。※未経験向け
・キッカケエージェント
【公式サイト】キッカケエージェント
徹底した企業へのヒアリングで職場環境まで熟知。IT人事YouTuberがプロデュース。
・@PRO人
【公式サイト】@PRO人】
未経験から内定10社獲得の実績!キャリア面談付きで自分のなりたいエンジニアになれる。
客先常駐のないIT企業の見分け方を知る
4つ目の客先常駐のないIT企業に就職する方法は「客先常駐のないIT企業の見分け方を知る」こと。客先常駐があるか無いかを見分けられれば、客先常駐なしのSierに必ず就職できます。
客先常駐ありの企業の特徴は以下の通り。
- 「未経験大歓迎」「未経験から成長」「育成力に自信あり」は大体客先常駐
- みなし残業がついている
- 求人の勤務地があいまい
- 取引先が大手SIerばかり
- 従業員が多い癖にオフィスが狭い
- 自社製品・自社サービスがないIT企業
- 小さい割に大企業をたくさん載せてる会社を避ける
上記の特徴があるSierは客先常駐をしている可能性が高いので、注意してください。
客先常駐のある企業の特徴を理解できれば、客先常駐をしているか否か判断でき、見分けられるようになります。そうすれば客先常駐のないSierに就職できるでしょう。
参考記事:客先常駐のないIT企業の見分け方|選び方【未経験は注意】
客先常駐なしのSierの特徴
この章では客先常駐なしのSierの特徴をご紹介します。
9割以上のSierで客先常駐が実施されていますが、客先常駐なしのSierも中にはあります。その客先常駐無しのSierをみわけられるように「客先常駐なしSier」の特徴をご紹介します。求人票や会社情報をチェックする際に、この特徴に合致していないか確認してみて下さい。
- 超強い自社システム・自社商品があるIT企業
- 大手メーカー系のSier
- 海外IT企業
上記の項目に一つでも当てはまったら客先常駐をしている可能性が高いです。求人を見る時は上記の見分け方を意識してください。
参考記事:新卒から客先常駐(SES)に入社するのは危険。【後悔・騙されないために】
客先常駐をしている企業は自分たちが客先常駐をしていることを伝えません。
そのため見抜くのがとても難しいです。
しっかりと客先常駐の見抜き方を学びましょう。
超強い自社システム・自社商品があるIT企業
超強い自社システム・自社商品があるIT企業は客先常駐をしていない可能性が高いです。
例えばVisual Studioを作っているmicrosoftやOracle DBを開発しているOracleなど、強い自社製品を持っているIT企業は客先常駐をしていません。客先常駐をしなくても自社システムをより良いものにすれば売り上げが自然と増えるからです。
Oracleやmicrosoftは極端な例でしたが、この例のように強い自社システムや自社商品があるSierは客先常駐をしていない可能性が高いです。逆に自社製品が無い企業は自社で開発するシステムが無いのでほぼ100%客先常駐をしています。注意してください。
大手メーカー系のSier
ユーザー系のSIerは客先常駐が無い可能性が高いです。
ユーザー系のSIerとは電通国際情報サービスやNTTデータのように、親会社のシステム開発を請け負う子会社として設立された会社のこと。
「第一生命情報システム」「東京海上日動システムズ」などの金融系SIerから「日鉄ソリューションズ」「トヨタシステムズ」などの製造業系SIerまで多くのユーザー系SIerがあります。
これらユーザー系SIerの大きな取引相手は、「日本製鉄」や「トヨタ」などの親会社になります。そのため親会社のシステム開発がメインになるので、客先常駐は少ないです。親会社のシステム開発案件が多いから、中小企業のように客先常駐しなくても大丈夫なのです。
海外IT企業
海外のIT企業は客先常駐が少ないです。
アメリカでは90年代半ばまでは客先常駐が活発化していました。ですが¥が。90年代後半からは、下請け構造の下位に位置する企業は、業績不振に陥りました。それを受けて下請け構造自体が儲からないという認識が広がり、客先常駐自体が減少していきました。
そのため海外のIT企業に就職すれば、客先常駐の可能性が少ないです。とはいえ急に海外企業に転職するのは勇気がいりますが。
アメリカでは90年代半ばから客先常駐自体が減っていきました。
日本でも客先常駐が減れば良いのですが、、、
筆者実体験の「客先常駐SESあるある」の記事を書いているので興味ある方はどうぞ。
⇒【実体験】SESあるある13選【客先常駐はやばい】
客先常駐のない大手IT企業の例
この章では客先常駐がないIT企業の例をご紹介します。
客先常駐が少ない具体的な企業を知り、客先常駐の少ない企業の特徴を見つけていきましょう。
参考記事:【体験談】IT業界は客先常駐しかない。そう感じた理由と客先常駐なしのIT企業への就職を解説
日本のIT業界は客先常駐しかない。
そう感じた体験談も紹介しています。
客先常駐のない大手IT企業
客先常駐のない大手IT企業は下記のようなものがあります。
- マイクロソフト
- 日本オラクル
- 電通国際情報サービス
上記を見て頂ければ理解いただけると思いますが、システム開発のインフラや基盤になるようなシステムを開発している企業は客先常駐が少ないです。
マイクロソフトで言えば「Visual Studio」や「Microsoft SQL Server Management Studio」などのITインフラ。
日本オラクルで言えば「Oracle SQL」や「Node.js」などのITインフラ。
と言った強力なメイン製品がある企業は客先常駐がほとんどないです。※客先常駐なんかしなくても稼げますからね。
ユーザー系SIer(客先常駐が少ない)
大企業の子会社として設立された「ユーザー系のSIer」は客先常駐が少ないです。
ユーザー系SIerの中でも、大企業のユーザー系SIerは特に客先常駐がほとんどないです。
- 電通国際情報サービス
- NTTデータ
- 野村総合研究所
上記のような「電通」や「NTT」「野村ホールディングス」などのような超大企業のSIerは客先常駐が少ないです。自社製品や自社サービスなど自社製品のシステム開発があり、自社で雇用が生まれるから。自社で仕事があれば客先常駐なんてする必要がありませんからね。
超大企業のユーザー系SIerは客先常駐が少なめなので、大企業を目指していきましょう。
自社製品・自社サービスがあるSier
自社製品・自社サービスがあるSIerは客先常駐が少ないです。
- 富士通
- 日本IBM
- トランス・コスモス
富士通ならパソコン、日本IBMならIT技術、トランス・コスモスならマーケティング
と言った自社の強みのあるサービスがあるSIerはそのシステムの開発に人員を割いているので客先常駐の割合が少ないです。
まとめ:Sierは客先常駐ばかりです。客先常駐なしのSier
以上で、「Sierは客先常駐ばかり」「客先常駐なしのSierの特徴」の解説は以上です。
下記この記事のまとめです。
Sierが客先常駐ばかりの理由
- そもそも日本のIT企業の9割はSES企業
- 日本では外注での開発がメインになっている
- 独立系Sierは特に客先常駐をしている
客先常駐なしのSierに就職する方法
- 転職サイトで「社内SE」「自社開発」の求人に応募
- IT転職エージェントに相談
- 社内SE・自社開発特化の転職サイトを利用
- 客先常駐のないIT企業の見分け方を知る
客先常駐のない企業に選ぶ方法は「社内SE・自社開発専門の転職サイト」を利用すること。
興味ある方は社内SEの求人を探してみましょう。
「Sierあるある」「未経験から転職してもSES企業しかない話」を掲載中。
興味がある方は是非ご覧ください。