IT企業が下請けかどうかの見分け方は?下請けIT企業の特徴や回避方法を解説【元請けは?】
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この記事ではIT企業が下請けかどうかの見分け方を解説します。
IT業界に転職したい就活生や転職希望者の中に
下請けではないIT企業に就職したい。
下請けIT企業の見分け方はある?
下請けIT企業を回避する方法を知りたい。
と悩んでいる人も多いはず。
今回はそんな方向けに、IT企業が下請けかどうかの見分け方や下請けIT企業を回避する方法を解説します。
今回紹介する内容はこちら。
この記事を見て、IT企業が下請けかどうかの見分け方を知り、下請けIT企業を回避するようにしましょう。
下請けのIT企業で働いていた中堅エンジニアが解説。
自身の経験を基に下請けを回避する方法を紹介します。
下請けIT企業を回避したい転職者は、ハイクラスの転職サイトがおすすめです。中小IT企業の求人が排除されているため、大手企業に就職しやすく下請けを回避できるでしょう。
下請けIT企業の見分け方4選
この章では下請けIT企業の見分け方4選を紹介します。
筆者はIT企業でエンジニアとして働いてきて、大手IT企業から下請けIT企業まで様々な企業と関わってきました。その中で下請けITと元請けITの見分け方が、ある程度分かってきました。
そこでここではIT業界で働いた実体験から、下請けIT企業の見分け方4選を解説します。
- 数十人規模の中小IT企業
- 自社システム・サービスがない企業
- 取引先が大手のSIerばかり
- SESやアウトソーシング事業をしている
下請けIT企業に就職したくない就活生や転職希望者は参考にしてみて下さい。
参考記事:SESから元請け企業に転職する方法を解説!【優良元請け企業の見分け方】
元請けIT企業に転職する方法も解説しています。
下請けを避けたい人は参考にしてみて下さい。
数十人規模の中小企業
数十人規模の中小IT企業は、下請けITの可能性がかなり高いです。
正直、中小IT企業の9割が下請けだと判断してもいいくらい、中小企業は下請けをしている可能性が高いです。実際に筆者が関わった中小IT企業は、ほぼ全て下請けでした。
中小IT企業の下請け率が高い理由は下記の通りです。
☑中小IT企業の下請けが多い理由
- どの企業も倒産のリスクがある中小企業に開発を依頼しない。
- システムの開発は大企業に依頼が。中小には下請けの仕事しか回ってこない。
- 大規模な開発であればある程、中小企業に依頼が来ない。結果、下請け案件を受けるしかない。
中小IT企業に回ってくる開発案件は、大企業から下ってきたおこぼれ案件ばかり。中小企業のような社員数の少ないパワーのない企業には、大規模な開発案件は依頼しにくいからです。
中小IT企業はネームバリューがなく、小さな開発案件しか巡ってこないため、下請けばかりになりやすいです。IT業界では中小企業が下請けばかりで苦しんでいる現実があるため、IT業界を目指す人は注意して下さい。
SESやアウトソーシング事業をしている
SESやアウトソーシング事業をしているIT企業も、下請けIT企業の可能性が高いです。
SESやアウトソーシングとは、エンジニアを取引先に派遣や常駐させ報酬を得る、派遣商売です。言い方が悪いですがSESはエンジニアを商品にした人売り商売。
このようなエンジニアを商品にするアウトソーシング事業をしているIT企業は、かなり下請けの可能性が高いです。
会社のホームページの事業内容に下記が記載されていれば、下請けIT企業を疑ってください。
- ITアウトソーシング
- システムエンジニアリングサービス
- 客先常駐
- IT派遣
- 一般労働者派遣事業
会社の事業内容に上記のようなことが記載されていれば、SESやアウトソーシングをしている下請けIT企業です。
下請けIT企業を見分けたい方は、企業の事業内容もしっかり確認するようにしましょう。会社の求人やホームページを見ればある程度、下請けIT企業かどうかが分かるはずですから。
自社システム・サービスがない企業
自社サービスや自社システムがないIT企業も、下請けの可能性が高いです。
自社システムを持っておらず、強みになるサービスを持っていないIT企業は下請けの場合がほとんどです。というか、自社商品がないIT企業はほぼ100%下請けIT企業と言って良いでしょう。
自社システムがないIT企業は、
・エンジニアを派遣して報酬を得るアウトソーシング事業
・開発案件を元請けから受託する下請け開発
などがメイン事業になります。
自社システムのないIT企業は、「エンジニアを派遣するSES事業」か「大手IT企業からの案件を下請けする事業」のどちらかがメインです。
強みの自社サービスがないIT企業は下請け率がかなり高いため注意して下さい。
取引先が大手のSIerやIT企業ばかり
取引先が大手IT企業やSIerばかりの企業も、下請けIT企業の可能性が高いです。
会社のホームページやパンフレットなどに掲載されている取引先一覧に、大手IT企業が掲載されているとほぼ下請けIT企業です。取引先に記載されているIT企業から、開発案件を下請けで受注している可能性が高いからです。
☑取引先一覧に大手IT企業が記載
- NTTデータ
- 日本IBM
- 伊藤忠テクノソリューションズ
- SCSK
- インテック
もし上記のようなシステム会社が書かれていれば、元請け会社から仕事を貰う下請け(2次請け、3次請け)の仕事が多いと考えられます。
逆に主要取引先が銀行、鉄道、電力などの非IT系企業であれば、元請けIT企業の可能性が高いです。非IT企業から直接仕事を受け、開発をしているからです。
下請けIT企業を見分けて下請けを回避するコツ
この章では下請けIT企業を見分けて下請けを回避するコツをご紹介します。
IT企業への転職をしたい人の中には、「なるべく下請けITを避けたい」「下請けだけは嫌だ」と、下請けIT企業を回避したい人も多いでしょう。下請けを回避するために情報を集めているエンジニアもいるはずです。
ここではそんな下請けが嫌な人向けに、下請けIT企業を回避するコツや方法を解説します。
- 社内SE特化の転職サイトを利用する
- 大手企業のみのハイクラス転職サイトもおすすめ
- 自社開発特化の転職エージェントに相談する
- 人事部に確認してみるのも一つの手
下請けIT企業に転職したくない人は参考にしてみて下さい。
参考記事:人売りITとは?人売りITの見分け方を徹底解説【回避する方法】
人売りITの見分け方も解説しています。
合わせて参考にしてみて下さい。
社内SE特化の転職サイトを利用する
下請けのIT企業を回避したいエンジニアは、社内SE特化の転職サイトを利用するのがおすすめです。
社内SE特化の転職サイトを利用すれば、求人が社内SEしかないから安心。確実に社内SEに転職できるため、下請けIT企業に就職したくない人におすすめです。
☑社内SE特化の転職サイトを利用するメリット
- 社内SEの求人しかないから、下請けITに就職するリスクが少ない。
- 無料相談、面接対策などのサービスも受けられる。
- SESやアウトソーシング企業の求人が排除されているから安心。
社内SE特化の転職サイトを利用すれば、下請けIT企業の求人が排除されています。院内SEや情シス社員などの社内SEの求人が豊富だから、確実に社内SEに転職できるでしょう。
下請けのIT企業を回避したいエンジニアは、是非社内SE特化の転職サイトを利用してみて下さい。確実に下請けITを見分けられ回避できるでしょう。
・社内SE転職ナビ
【公式サイト】社内SE転職ナビ
SEGAやDeNAなどの大手企業の社内SE求人も多数。※土曜祝日の面談もOK
大手企業のみのハイクラス転職サイトもおすすめ
下請けのIT企業を見分けて回避したいエンジニアは、大手企業の求人が多いハイクラス転職サイトもおすすめです。
確実に下請けIT企業を避けて、元請けや1次請けのIT企業に転職したい人は、ハイクラス転職サイトを利用しましょう。ハイクラス転職サイトには大手企業の求人ばかりで、下請けIT企業の求人が排除されているからです。
☑ハイクラス転職サイトを利用するメリット
- 中小企業の求人が排除されているから下請けを回避しやすい。
- 大手のIT企業の求人が豊富で、元請け企業が多い。
- 年収の高いエンジニア求人が豊富。
ハイクラス転職サイトを利用すれば、大手企業の求人が豊富です。大手IT企業やSIerなどに転職できる確率がグッと上がるため、是非ハイクラス転職サイトを利用してみて下さい。
下記はおすすめのハイクラス転職サイトです。下請けITに就職したくない方はチェックしてみて下さい。
自社開発特化の転職エージェントに相談する
下請けのIT企業を見分けて回避したいエンジニアは、自社開発特化の転職エージェントを活用するのもおすすめです。
転職を検討しているエンジニアの中には、下請けIT企業が多すぎてうんざりしている人もいるはず。内定先が下請けしかなくて辛いエンジニアも多いでしょう。
そんなどうしても下請けITに就職したくない人には、自社開発特化の転職エージェントがおすすめです。
☑自社開発特化の転職エージェントのメリット
- 自社開発企業の求人を優先して紹介してくれる。
- 自社開発企業へ転職するためのノウハウを教えてくれる。
- 下請けIT企業の求人が少なく見分けやすい。
自社開発特化の転職エージェントに相談すれば、自社開発企業の求人を優先して紹介してくれます。自社開発をする元請け企業の求人が多いため、下請けを回避しやすいでしょう。
下請けを見分けて元請け企業に就職したい人は、ぜひ自社内開発特化の転職エージェントを利用してみてください。
人事部に確認してみるのも一つの手
下請けIT企業を見分けて回避したいエンジニアは、人事部に直接確認してみるのも一つの手です。
興味のあるIT企業が下請けか否か気になる場合は人事部や面接官に直接確認するのも良いでしょう。会社説明会や面接などで採用担当話す機会があれば「何次請けの案件がおおいですか?」「派遣はどれくらいの割合でありますか?」などと質問してみるのも良いでしょう。
面接担当者に質問すると
うちの企業は2次請けが多いですよ。
大体8割の案件が下請けです。
自社開発が3割ほどです。
と下請けの割合を答えてくれるかもしれません。
下請け案件があるかどうか知るためには、会社に聞いてみるのが一番早いです。ただ下請け案件があるにも関わらず、「下請けしていない」と嘘をつくIT企業もあるため注意して下さい。
下請けIT企業を見分ける上で知っておきたいこと
この章では下請けIT企業を見分ける上で知っておきたいことを紹介します。
筆者はIT業界で長く働いてきて、大手の元請けITから下請けIT企業までたくさんのIT企業と関わってきました。その中で下請けIT企業を見分ける上で大事だと感じたことがあります。
ここではIT業界で働いた経験から、下請けIT企業を見分ける上で知っておきたいことを解説します。
- IT業界で多重請負が蔓延しており、ほとんどの企業が下請けである
- 元請け企業の一覧
- 3次請け以降が多い企業の特徴
IT業界への転職を検討している人は参考にしてみて下さい。
参考記事:【エンジニア向け】用途に合わせたおすすめ転職サイトを紹介!
エンジニアにおすすめの転職サイトも紹介しています。
転職したいエンジニアは参考にしてみて下さい。
IT業界で多重請負が蔓延しており、ほとんどの企業が下請けである
IT業界で多重請負が蔓延しており、ほとんどのIT企業が下請けであることは知っておいてください。
IT業界では9割以上のIT企業が下請けであると言われています。筆者も実際にIT企業で働いていてそう感じました。開発で関わるエンジニアの多くは下請けIT企業に所属しており、筆者もその下請けの一人でした。
IT業界は下請けのIT企業ばかりなので、IT企業に就職する人は注意して下さい。
☑IT業界で下請けが多い理由
- 大手のIT企業が力を持ちすぎていて、一次請け案件が回ってこない。
大手のIT企業が大型案件を牛耳っている影響で、中小IT企業には仕事が回ってこないです。大手IT企業から下ってきた下請けの仕事がしか受託できないので、IT企業の下請け率が高くなっています。
IT業界を志望する就活生や転職希望者は、このようなIT業界の下請けの多さを理解しておくと、業界のミスマッチを感じにくいかもしれませんね。
元請け企業の一覧
IT業界に就職したい人は、大手の元請けIT企業は知っておくようにしましょう。元請けIT企業とは関わる機会が多いため、覚えておいて損はないはずです。
下記が元請けIT企業の代表例になります。
企業名 | 社員数 |
---|---|
日本オラクル | 2,407名 |
電通国際情報サービス | 3,240名 |
日鉄ソリューションズ | 7,458名 |
三菱総合研究所 | 4,428名 |
NTTデータ | 12,351名 |
TIS | 5,695名 |
野村総合研究所 | 6,782名 |
アクセンチュア | 約23,000人 |
基本的には三菱総合研究所などのユーザー系SIerや大手SIer、日本オラクルのような自社でソフトウェアを開発している自社サービス企業などが元請けIT企業です。
元請けIT企業は一般的に誰もが聞いたことのある大企業がほとんどです。元請けIT企業に転職したいエンジニアは、大手のIT企業やSIerに就職するようにしましょう。
3次請け以降が多い企業の特徴
IT業界では下請けになればなるほど、労働環境が悪くなり、年収も低くなりやすいです。そこで3次請け以降のIT企業に就職しないために、3次請け以降のIT企業の特徴を紹介します。
☑3次請け以降が多い企業の特徴
- 数人規模の中小IT企業
- 従業員数の割に資本金が少額。
- 選考が1次面接だけで、その場ですぐに内定。
- IT未経験を大量募集している。
- 常に求人を募集している。(慢性的な人手不足)
上記のような特徴を持つ、怪しいIT企業には就職も転職もしないようにして下さい。
3次請け以降のIT企業は年収が低く、待遇や働く環境も悲惨である場合がほとんど。しっかりとした教育をしてくれる元請け、1次請け、2次請けのIT企業に就職するのが無難で、一番おすすめです。。。
まとめ:IT企業が下請けかどうかの見分け方。下請けIT企業の特徴や回避方法を解説
以上で、IT企業が下請けかどうかの見分け方。下請けIT企業の特徴や回避方法を終了します。
下記この記事のまとめです。
☑下請けIT企業の見分け方4選
- 数十人規模の中小IT企業
- 自社システム・サービスがない企業
- 取引先が大手のSIerばかり
- SESやアウトソーシング事業をしている
下請けIT企業を見分けたい方は、中小IT企業や自社システムがない企業は避けるようにしましょう。上記4つどれかの特徴を満たすIT企業は、下請けの可能性がかなり高いため注意して下さい。
☑下請けIT企業を見分けて下請けを回避するコツ
- 社内SE特化の転職サイトを利用する
- 大手企業のみのハイクラス転職サイトもおすすめ
- 自社開発特化の転職エージェントに相談する
- 人事部に確認してみるのも一つの手
下請けIT企業を回避したい方は、自社開発や社内SE特化の転職サイトを利用して下さい。それらの転職サイトを利用すれば、下請けITの求人が排除されており、確実に元請けに転職できるためおすすめです。
また大手企業のみのハイクラス転職サイトもおすすめです。
☑下請けIT企業を見分ける上で知っておきたいこと
- IT業界で多重請負が蔓延しており、ほとんどの企業が下請けである
- 元請け企業の一覧
- 2次請け以降が多い企業の特徴
下請けIT企業を見分ける際に、「ほとんどのIT企業が下請けである」ことは押さえておきましょう。
IT業界は想像以上に下請けのIT企業が多く、就職したとしても下請けエンジニアになる可能性が高いです。ITエンジニアになりたい方は注意して下さい。
SES企業での勤務経験から
「SESで案件が決まらないとどうなるのか?」
なども解説しています。
興味がある方は是非ご覧ください。